唯一無二の星 プロキシマbが特別な理由
前回、プロキシマ・ケンタウリを11.2日周期で周回する系外惑星が発見されたとの記事を投稿しました。
系外惑星は現時点で3,200個ほど発見されており、その中で生命が存在できる条件を満たした水が液体として存在し、岩石で星ができている系外惑星は NASAの正式発表では21個の星に絞られています。(多く見積もっても40個)
➖距離は大事➖
その中でも将来的に探索が可能な距離に存在する系外惑星は現在プロキシマb唯一なのです。その距離は約 4光年(光の速度で4年かかる距離)と極端に近い?ことにあります。
他の系外惑星は近いもので数百光年なんて距離があり(3000光年離れてるとか)将来的に探査機等を送り込み直接的な調査ができる距離ではないということにあります。
宇宙の距離感は地上の距離感とはスケールが圧倒的に違い過ぎて比較する事が自体不可能ですが、4光年をkmに直すと40兆kmとなります。
地球の距離で考えるととてもじゃないが到達出来ないな距離に感じますが、宇宙の距離感で観るとすぐ真横にあるものとほぼ変わらない位の距離になります。
それほど宇宙は広大であり地球の常識が通用しない圧倒的なスケールを誇っています。
➖水が液体で存在する惑星➖
生命が存在する条件の一つが水が液体で存在する事ですが、プロキシマbには可能性がありそうです。
プロキシマ・ケンタウリは太陽系で言う太陽(恒星)のような存在となりますが、赤色矮星という星であり非常に小さな星であります。
その質量は太陽の600分の1。
温度は太陽が摂氏6,000℃ですが、ケンタウリは半分の3000℃しかありません。
太陽と地球の距離は1億4千900万km
一方の恒星プロキシマ・ケンタウリとプロキシマbの距離は700万km(20分の1)とあまりに近いと感じますが、上記の理由により水が液体として存在できるそうです。
➖地面が存在する➖
プロキシマbの星の質量は地球を1とした場合に1.3だそうです。
星の性質はその質量を図ると大まかに3つに分けれるそうです。
地球を1とした場合に地球の場合程度の質量ならばその星は岩石でできています。(火星、プロキシマb)
地球の10倍ほどの質量の星は氷の塊でできています。(天王星、海王星)
地球の100倍ほどの質量の星はガスでできています。(木星、土星)
地球の1.3倍程度の質量のプロキシマbは地球と同じ大地があると言うことになります。
水も液体として存在するならば海もあるかもしれません。
今回のプロキシマbの発見は地球外の生命の誕生から進化と言う非常に妄想掻き立てられる発見ではないでしょうか。
それこそ映画アバターのような生命が誕生しているかもしれないからです。
次回はプロキシマbが周回する恒星プロキシマ・ケンタウリについて書きたいと思います。