狂暴な太陽(プロキシマ・ケンタウリ)
プロキシマbが系外惑星とし特別な存在である事を前回書きました。
今回はプロキシマbが周回するプロキシマ・ケンタウリに注目してみたいと思います。
ケンタウルス座α星は地球から見上げると一つの星に見えますが、実は3つの星が集まる三連星です。
プロキシマ・ケンタウリはその中の一つであります。
プロキシマbにとっては太陽のような存在ですが、太陽型恒星とは別の赤色矮星というカテゴリーのプロキシマ・ケンタウリです。
同じ太陽の様に思えますが赤色矮星と太陽型恒星の違いは明白です。
*赤色矮星は質量が太陽の10分の1
*温度が太陽の半分くらいの3000度くらい
*放出エネルギーは太陽の600分の1
赤色矮星は質量に比例し核融合反応も小さく、結果として表面温度は低いのです。
プロキシマbの大地に降り注ぐ光は太陽型恒星(黄色矮星)の様な黄色みを帯びた光ではなく、赤みを帯びた光になるのでしょうか。
そして恐ろしいことにプロキシマ・ケンタウリは時々大爆発を起こすらしいです(^_^;)
太陽でも太陽フレアの様な爆発を起こしますが、太陽自体が明るくなる様な事はありません。
ですがプロキシマ・ケンタウリは爆発により明るさが何倍にも変わるんです。
そして爆発を伴い生命に危険な紫外線・X線を撒き散らします。
ケンタウリからプロキシマbまでの距離は700万kmしかありませんから・・
生命には致命的な出来事ですが、その環境に適応できる生命が誕生しているかもしれません。
突然変異により地球とはまったく異なる生命が進化しているかもしれないのです。
プロキシマbとは実に興味深いですね〜
次回はプロキシマbに探査機を送り込むプロジェクトについて紹介します。